思い立ったが吉日
最近、起こったアンラッキーというか、残念なことです。
一人目のクライアントはもう一人のクラインと進められて当所に商標登録の可能性について相談されました。商標の調査をしたところ、その時点では登録の可能性が高いという判断をしました。
ただ、商標出願は友人がいるので別の事務所で行うということでした。商標出願はどこでやっても差はありません。なので、そのようにしてもらうことにして当所はファイルを閉じました。
しかし、結局、忙しくてその友人に依頼することを忘れてしまい、出願をしませんでした。再度、最初に相談に来させたクライアントに言われて当所に来られたのですが、今度商標調査したところ、既に出願され、登録されていました。
最初の調査の後、当所でそのまま出願していれば、先に出願したことになりましたから、確実に登録されていたはずです。商標出願は早い者勝ちだからです。同じ商標なので、先に出していれば勝ちです。
また、同じ業界の別の会社が出願しており、両方の会社は現場では面識があったとのことです。つまり、同じ商標を別の会社が使用していることを知っていたわけです。相手は上場企業だったので、逆の立場だったら相手はとても大変なことになっていたはずです。
一方、そのように私のところへクライアントを相談に来させたクライアントですが、最近、そのようなこともあって私に商標の調査を依頼して来ました。
しかし、そのクライアントも同じようなことが起きていて、同じ頃に出願をしてれば商標登録できていたのですが、別の人に類似の商標を出願されてしまっていました。こういうのは紺屋の白袴と言えるのかどうか分かりませんが、知人の心配をしてくれてはいたものの自分のところは手つかずで残念な結果になってしまいました。
いろいろなことはあるのですが、結論的には「商標なんかとにかくとっておけばいいんだよ」とも言っていた知人なので、先にとられてしまったのはとても残念です。
商標は一ヶ月2000円くらいのコストです。これを10年分まとめて払うというところはネックかもしれませんが。ただ、一度登録されて10年分払えばこの先10年はもうお金はかからないということです。
思い立ったが吉日かと思います。
2008年04月29日 07:37