無印良品の商標

中国では、有名な海外企業の商標を第三者が先に登録してしまうという例が後を絶ちません。とは言っても、以前よりはそのような悪意のある登録が取り消されるという事例も多くなってきています。

無印良品の商標については、香港の盛能投資有限公司(Jet Best Investment)という企業が「無印良品」と「MUJI」について先に登録してしまい、日本の株式会社良品計画が取り消しを求めていました。

経緯としては、中国国家工商行政管理総局商標評審委員会、北京市第一中級人民法院、そして北京市高級人民法院で審理されて、最終的に取消を命じる終審判決が下されました。特に、最後は公判後2週間で就寝判決が下されたとのことです。

結果としては、海外の有名企業の商標をこっそり登録してもだめだよということなのですが、7年8ヶ月掛かったという、この長期戦を耐えられる企業でないとやれないということは問題です。

それくらいの有名な企業なら問題ないだろうという考え方もありますけど。儲かったのは法律事務所だけではないでしょうか。米国も中国も同様ですね。

転ばぬ先の杖というのが商標で、転ばないかもしれないから出願しなくてもいいと考えるのもその会社の方針として結構ですし、転んだときに腹が立つというのであれば、やはり商標にも前向きにならないといけないと思います。
2008年01月15日 19:25