特許の調査と、そのまんまブランド

前回、電子図書館の操作方法を書きましたが、メンテが終わって使えるようになりましたら、丁度その部分のメニューが変わってしまいました。たどり着くところは同じです。

「特許電子図書館」の文字の上でクリックすると、真ん中あたりに検索メニューが表示されます。そこに「初心者向け検索」というメニューがあるので、この「初心者向け検索」の文字の上にマウスカーソルを持っていくと、「1.特許・実用新案の検索/2.商標の検索」というサブメニューが横にぱっと現れますので、どちらかの文字の上にマウスカーソルを持っていってクリックすれば、あとは前回の説明のように検索できます。

前回は、トライアンドエラーで用語が正しいか否かを判断する方法を説明しました。例えば、「コンピュータ」の代わりに「PC」と入力するためには二回の調査の操作が必要です。

しかし、初心者向け検索ではなく「特許実用新案検索」の「4.公開特許公報フロントページ検索」で検索をすると、もう少しスマートな検索ができます。

検索は、三つの項目で行うことができます。「出願人、発明の名称、要約」、「公開日」、「IPC」の三つという意味です。難しいことはなしにするというのであれば、「出願人、発明の名称、要約」からだけでも十分な検索を行えます。

「出願人、発明の名称、要約」といっても、初心者向け検索のところでお話ししたときと同じように探したいものをキーワードで検索するということでは変わりません。今回も、「コンピュータ」「視力回復」「トレーニング」をキーワードにしたいとします。これらはそれぞれ「コンピュータ」「視力回復」「トレーニング」の全てが入っているものだけという検索です。

ただ、人によっては「コンピュータ」の代わりに「PC」、「マイコン」と呼ぶことも考慮しないといけず、これらについては「コンピュータ」「PC」「マイコン」のいずれかを含んでいても良いという意味になります。これがOR検索です。

言い換えると、
「コンピュータ」「PC」「マイコン」のいずれかを含み、かつ
「視力回復」を必ず含み、かつ、
「トレーニング」「訓練」のいずれかを含む
という検索をしたいというわけです。

「4.公開特許公報フロントページ検索」で検索をするときはこれを一度に入力でいるのです。三つの空欄がありますから、それぞれの空欄に
「コンピュータ PC マイコン」
「視力回復」
「トレーニング 訓練」
を入力します。

それぞれの空欄内に複数の言葉を書けばそれらはORの関係になり、各空欄同士の関係はANDの関係になるからです。

まず、初心者向けの検索で何となく分かったら、1ステップ上の検索をした方がきっと良いかと思います。初心者向けの検索のアウトプットは言葉を換える毎に別々に出てきますが、その一部が重複することになり、量が増えて全部に目を通すのが煩わしくなります。

「そのまんま」ブランドの調査をしてみました。確かに沢山出ていますね。ただ、一つ一つを見ると必ずしも「そのまんま」単独で登録できているわけではないものが多いですし、「そのまんま」単独で登録できているものが全ての商品を押さえているわけでもありません。

実際に使いたいと思う商品毎にきちんと調べれば、使えない商品ばかりでもなさそうですよ。ただ、調べない間に商標のことを公言してしまうと、それを悪用してすぐに出願するという人が出てきますから、その後の出願はいくつかあるのではないかと思います。宮崎に関連した商品を狙って出されているでしょうから、厳しいかもしれませんね。
2007年01月30日 17:50