未発明

いいアイデアがあるのだけど、どうやって実現したらいいか分からない。実現できないと出願はできないのか?そんなことを聞かれることがあります。

ある人は本当にアイデアだけを持ってきて特許を取ってくれと依頼します。意地悪して「どうやるんですか?」と聞いてもアイデアや効果を繰り返すだけで方法は全く煮詰まっていない。でも、取ってくれと言われます。

一方で、「良いアイデアを持っているのだけど自分の力ではなかなか実現方法が分からなくて、今度こそ調べようと思っているのですが・・。」という知人がいます。今度は親切に「実現方法はある程度は私たちが手助けできるからご相談に乗りますよ」と言っても、「いやいや、また調べてからお話しします」と言われます。

世の中いろいろな人がいる。最初の問いに答えるとすると、実現できていなくても構いません。ただ、技術者であれば実現できるであろう程度の内容は示さないといけません。

ただ・・の後が分かりにくいところでしょうが、打てば響くこの道のプロフェッショナルであればかなり技術的なサポートはしてくれます。先ずは相談すればよいと思います。

残念ながらプロフェッショナルといいながらも全体では3~4割程度は技術に親しいとは言えないというのが私の実感です。三人に一人は言われたことしか分からないので、相談してみて「この人、本当に分かってくれたかな?」なんて不安に思ったら別の事務所の門を叩いてみることを勧めます。

ちなみに、アメリカでは発明者が全て説明書を用意することが多いようです。このことは別の機会に。
2006年11月08日 19:29