商標権の購入

WEBサイトの価値を決める試みがあるようです。それによると、上位10位は

1位    トヨタ自動車 (1421億7800万円)
2位    全日空(ANA) (1091億1300万円)
3位    本田技研工業(ホンダ) (865億6200万円)
4位    日本航空(JAL) (764億4600万円)
5位    松下(電器産業・電工) (713億4700万円)
6位    NTTドコモ(658億4700万円)
7位    JTB(575億300万円)
8位    日産自動車(557億200万円)
9位    JR東海(552億1600万円)
10位    JR東日本(503億8100万円)

とのことです。

で、何をどうしろというのでしょうね。私にはよく分かりません。資産価値として計上する?でも、潰れるまで売買しないですよね。潰れたら買う人いませんよね。

さて、先日も商標権譲渡の手続きの依頼がありました。他人から他人への譲渡は比較的簡単です。これが社長個人から会社へとか、取締役個人から会社へとかなると、やれ取締役会の承認だの何だのと煩わしいのです。

今回は一つの商標権が60万円でした。登録費用はこれにプラスαされますが、平均的には安めです。売りたいニーズ、買いたいニーズがうまくマッチしました。ただ、商標出願すれば20万円と少しです。皆さんはこの差をどう思われますか?

絶対に買わなければいけない状況に陥って100万円はとても安いでしょう。敵対者がいる場合はたぶんもっと高いでしょう。一方、敵対者がいない場合に20万円で済むものに60万円を支払うのはなぜ?

もし、そのブランドがその業界の中で使われ続けていたというのであれば、信用ごと買うことになりますから、安いものだといえるでしょう。でも、その商標が殆ど使われていなかったとしたら、XX復刻!というような使い方ぐらいしかないですよね。

しかし、既に登録されている商標は、すぐに使えます。そして、後々、権利侵害に巻き込まれてブランドを変えなければなくなるということがありません。ブランドの維持にはいわゆるブランドの付いたタグの管理であるとか、広告使用とか、いろいろ気を遣うことがあります。

商標出願して使い始めたところ、後で使えないということになったらそれまでの苦労が水の泡です。そのような意味でも、既に登録済みの商標を買ってしまうことは有利といえます。
2008年09月10日 01:23