いつまでもあると思うな親と金と登録商標

私はオートバイも好きです。最近、所員から「乗り物好き」と言われました。いろいろな乗り物を買ってしまうからでしょうか。「電車も好きですか?」と聞かれてしまいましたが、さすがに電車まで所有したいとは思いません。

さて、ハーレーを買ってみたのですが、さすがに重い。一番重いバイクであることは確かですが、ガレージ内で倒してみたら起こせませんでした。ある程度重いバイクでも起こせると思っていましたが、400kgを超えるとさすがに難しい。

そうなると意図的ではなく、倒してしまわないようにする必要があります。走行中に転倒するのは避けられないとしても、止まっているときに転倒するようなことは避けられます。一般にこのようなこけ方を立ちゴケと言います。

バイクで立ちゴケを避けるためには、足つきをよくすることが第一です。二つ方法があって、一つ目はシートのクッションを減らすこと。二つ目はサスペンションに手を入れて車高を低くすることです。後者をローダウンと言います。

さて、WEBでハーレーのローダウンをサーチしてみましたら、日本ではホワイトブロスとモトコムという二つの会社が知られているようでした。そして、ある人が掲示板で「ローダウンキットはどちらの会社のものがよいの?」とふったところ、モトコムの開発者の方が回答を書き込んできました。

内容自体は大変参考になるものでしたが、その話はおいておきます。ここに書こうと思ったのは、モトコムの開発者が「ローダウンキット」はモトコムの登録商標なので注意して使って欲しいと書いたことです。

なるほど、そうなんだと思いつつも、特許庁の電子図書館で調べてみました。しかし、見あたりません。ただ、トヨタ自動車が「ローダウンキット」を含む商標登録を持っていました。オートバイ以外のところかと思って探してみましたが、結局、ローダウンキットでヒットするものはトヨタ自動車のものだけでした。

書き込まれていたのは2000年の記事です。従って、その当時は登録商標だったものの、更新をしないで消滅してしまったのかもしれません。また、商標登録出願したものの登録に至らなかったのかもしれません。あるいは、登録できなかったのかもしれません。トヨタ自動車のものは「ローダウンキット」を含み、別の単語も加わって登録されていたからです。

登録できなかったものは仕方ありませんが、登録できたにもかかわらず、更新を忘れて抹消されてしまったとしたもったいない話です。商標は一度登録すれば終わりというものではなく、10年に一度(5年に一度の制度もあり)更新しなければなりません。お忘れなく。

なお、この場合、基本的には他の人が出願して登録することが可能となります。もちろん、自分自身でも再出願して登録可能です。
2008年08月12日 00:02