造語で登録

特許庁のホームページを見ていたら「情報システムに係る入札結果(平成20年度)」とのページがありました。入札結果をきちんと示すなどという殊勝なことをされると、なんか背筋がぞっとしますが、怖いもの見たさで開いてみました。

入札結果というタイトルはありますが、各報告書は「随意契約の理由:互換性」というものばかり。入札結果というものの、随意契約ばっかりでした。なんか、変わらない日本にホッとしてしまう今日この頃です。

ちなみに、随意契約以外もあります。ただ、社団法人、特別行政法人・・・、なんでこんなところばっかりなんだよ。明るい日本の将来像がまぶたの裏に見えます。補足しますと、まぶたの裏に見えるというのは寝ているということです。

そういえば、キリストの復活にあたり、聖書はきちんと起きていることを説いているそうです。起きている者にだけキリストの復活は真実となるようなことだと思います。日本人よ目覚めてキリストの復活に備えよという感じでしょうか。フランチェスカのキリストの復活の絵でも、復活したキリストの目の前でローマ兵士は寝ています。

ここから本題です。

最近、プライベートブランド(PB)なるものが日本ではよく売れているそうです。うちの近所にあるジャスコ(イオン)はトップバリューというPBを使っています。昨日はジャスコに行ってご飯を買ってきました。この夏は日本で一人暮らしをしなければならず、サトウのご飯を買いに行ったわけです。

ちなみに、サトウのご飯は1パックずつ炊いているそうです。以前も書いたかな?

そして、サトウのご飯を見つけて買おうとしましたら、トップバリューのご飯もありました。こしひかり使用と書いてあります。値段は両者とも殆ど変わらず、これは食べ比べをしようと思って両方を買ってみました。

その食べ比べの話を書いても仕方ないので、商標の話に戻しますが、トップバリューはローマ字表記では「TOPVALU」なんです。「TOP VALUE」じゃないんです。

商標法では3条1項3号に商品の品質を表すようなものは商標登録できないと規定していますから、「TOP VALUE」だと、最高の価値といった意味からも商標登録できない可能性があります。なので、敢えて二語とせず、つづりも少しだけ変えた造語としているのです。

「味の素」と同様、なかなかうまい戦略だと思います。皆さんも参考にされると良いと思います。

食べ比べの結果ですが、私はサトウのご飯の方が良かった。とは言っても案外サトウのご飯がOEMで提供しているという可能性もあるにはありますが、お米、炊き方の両方の面で違いがありました。以上、気になる人もいるかもしれませんので。
2008年07月31日 18:41