台湾での話題

台湾では今日本の地名が商標登録されて問題が起きているようです。海外でも基本的には地名は登録できません。どういう弊害か想像できますか?

本来の地名といいますか、正式な地名は登録されにくいのですが、旧名などだと登録されてしまうようです。例えば、讃岐。讃岐地方という呼び方はあっても、市町村の単位での名称として讃岐はないので、調べても地名としては見つからないようです。

神奈川県の相模であったり、愛知県の濃尾、などなど。

台湾は親日派の人が多いようで大変ありがたいところなのですが、讃岐うどんも最近は人気のようで、どこかの企業が「さぬき」を商標出願したところ、登録できてしまったそうです。その企業が、それを悪用(?)して権利行使してしまいました。

台湾の商標局としても正式な地名でないということになると、どこまで登録を拒絶して良いのか線引きが難しかったようで、登録されてしまったわけです。しかし、日本からは登録が好ましくないもののリストを送り、台湾はこの要望を受けいれてくれたとのことです。

これは親日派の台湾だったから受け入れてくれただけかもしれません。米国や欧州でも同様に受け入れてくれるとは限らないと思います。

むろんこれは海外からの要望も同様にあるわけです。日本でも有名どころの地名は拒絶するようにしていますが、どのあたりまで拒絶して良いのかの線引きは難しいようですから。

それでは、こんな問題はどうでしょう?たまたま自分のお店の名前が外国の地名と一致してしまっているとします。お店はずっと続けていたのですが、それまでは商標のことを知らなかった。ある人から商標のことを聞き、登録しようとしたとします。

こういう問題はきちんと線を引けるようなものではないというのが答えで、状況次第でしょうね。使用してきた商品とその地名との関連が強ければ、いくら長い間善意で使用してきたとしてもダメだと思います。
2008年05月16日 20:01