流行りの言葉

流行語は商標になるのか?基本的にはなります。流行語だからといって拒絶されるという決まりはありませんから、他の登録要件を満たしていれば登録できます。ただし、ここでも早い者勝ちのルールがありますから、流行り始める前から出願しないといけません。

しかし、流行り始める前は流行語ではないので、何を出願して良いのか分からないと考えるのは当然かと思います。流行り始めたら、その時点では遅すぎ、流行り始める前は、流行るかどうかは分からない。

ただ、儲けたいと思う人は、投資という観点で出願しますから、流行りそうなものを出願するようです。私の知っている人は、何年か先のイベントを探してはそれに関係のありそうなものを商標出願したというのです。

今は北京オリンピックが目の前にあるわけですが、次の次あたりのオリンピックの地名が分かっているなら、それに関連しそうなものを出願するというようなことをしたそうです。

それはすごいとは思いますが、それで儲かったのかどうかまでの検証はしていません。どうなったんでしょうね?でも、その人は特許の方でもこの先実現できそうなものを考えて出願しており、実に身近な技術を登録できたのでロイヤリティ収入がたくさんあるそうです。

数年前の流行語大賞で「Jリーグ」というものがあったそうです。それって流行語という意見は多かったそうですが、これ以降、「Jなんとか」などというアルファベット一文字に何かを付けるというネーミングが始まったそうです。流行語大賞の審査員の目の付け所がシャープ。

最も、善意で自社名を使って登録したものが大企業のキャッチフレーズとなってしまったということもありました。最初はつぶしにかかってきたのですが、つぶせず、結局は売買の交渉になったということもあります。
2008年05月12日 01:20