エージェントの介在

前回からの続きです。

3.開発企業と、スポンサーに加え、エージェントが介在するパターン。

スポンサーの側は場合によっては複数のエージェントを使って開発企業を探すというのもあり得ます。この場合はエージェントが良いネタをスポンサーに紹介するべきなのかもしれません。

開発企業とスポンサー以外にエージェントという役割が増えるわけです。エージェントはこまめに開発企業の新ネタを探し、スポンサー毎の投資目的などを整理し、その間を仲介するということになるでしょう。

良いネタも、良い資金源も、互いに探し有っているのに見つからないというのが現状なので、エージェントの方には是非縁結びで活躍して欲しいと思います。

エージェントの方には釈迦に説法でしょうが、エージェントの取り分というのもいろいろ考えられます。ワンタイムでもいいでしょうし、継続的な支払いでもいいでしょう。ロイヤリティベースもありえます。

むろん、開発企業やスポンサー側は成果主義を望むと思います。しかし、仲介だけして話がまとまれば門外漢となってしまうおそれもあります。従って、何らかの担保が欲しいと思います。このことはスポンサーの側にも言えます。

その意味では、特許では法的な身分の保障が可能です。権利になっていれば、実施権などの設定が可能ですし、担保としての権利の移転ということも可能です。出願中でまだ権利になってない場合は、出願人の一人に加わるということで実質的な担保とできます。

むろん、解除のための契約もしておくべきでしょう。所定の条件が満ちた時点で持ち分を当事者に戻すという契約をしておけば安心ではないでしょうか。

エージェントも、開発企業も、スポンサーも、どの立場も公平な約束は可能です。その反面、意図的に不公平にすることも可能ですから、契約内容は吟味する必要があると思います。
2007年08月01日 19:39