特許のスポンサー

特許はお金がかかります

個人レベルでなく、会社レベルとなると本当にお金がかかります。

私どものクライアントで静岡にある会社ですが、非常に優秀な方がみえます。会社が優秀ということはさておき(良いです)、私の持論ですが、天才的な開発者一人、優秀な開発者が10人いて、総勢100人?300人規模の開発グループを有効に回せると思います。

悪い言い方かもしれませんが、理系の開発者といっても、みんながみんな優秀じゃありません。言われないことまで見えるような開発者は10人に一人いるかいないか。そこそこ優秀というのを含めれば二人か三人。さらに、天才的といえるのは、いる場合もあるし、いない場合もあると思います。

天才的な開発者が有効に開発し、特許出願もできれば非常に良い結果を生み出します。しかし、日本の現在の景気は中小企業等にとって決して良いものではないのです。このため、天才的な開発者をもちながら、開発?特許出願というサイクルを有効に活かせてません。

一方、日本の中小企業ですが、日本ではノウハウの開示や企業規模の違いによる有名無実化もあって、共同研究などには前向きでないが、米国であればスポンサーとしてパートナーシップを組んでも良いと考えるようなパターンもあるのではないかと思います。

つまり、技術を開発するのは日本の企業。特許出願の費用を米国のスポンサーが持ち、日本での権利は日本の企業が持ち、米国での権利は共有する。また、米国での特許活用については、日本の企業はロイヤリティとしてのみ益を得る。ロイヤリティについては内容や特約で有名無実とならないようなルールを設ける。

ファンドにもこういった傾向はありますが、やはり大きなプロジェクトでないといけませんし、間接費用が大きくないとハゲタカファンドには意味無いことでしょう。やはり、ある意味でオーダーメイド的な取り次ぎの場がないと難しい。

そういった意味でこのSNSが介在できるとよいかなという理想論です。
2007年07月30日 18:50